結論
どうも、ラノベ作家志望者ぶんぶんスクーター(以下ぶんスク)です。
今回は「小学館ライトノベル大賞」の分析および傾向と対策についてお伝えします。
(募集要項等は下記公式サイトから!)
早速結論から申し上げましょう。
小学館ライトノベル大賞は精神世界で戦う異能バトルか特殊設定の強いラブコメ、もしくはファンタジーを応募しろ!!!!!
……はい。
では、その理由についてお伝えしましょう。
受賞作の傾向と対策
基礎データ
今回ぶんスクは、第15回から第18回(2020年~2023年)の小学館ライトノベル大賞受賞作についてデータを集めました。
それを一覧にしたのが下記の図です。
受賞作それぞれを世界観やジャンルの要素で分析していったものです。
まあ、見辛いですよね。
特に今回は受賞作の傾向が多岐に渡っていたため、傾向が読み取り辛かったです。
ですので受賞作の要素のうち、ジャンルの部分と世界観の部分を円グラフにしてみました。
ジャンル内訳
今回データを集めた19作品のうち、異能バトルが26%(5作品)、ラブコメが21%(4作品)、ファンタジーが21%(4作品)という結果でした。
とはいえ、2022年と2023年の小学館ライトノベル大賞において異能バトルの受賞作は1作品だけです。(第17回(2022年)大賞、「獄門撫子此処ニ在リ」 著:伏見七尾先生)
ですので、近年の傾向としてはやはりラブコメとファンタジーが強いのではないかと考えています。
世界観内訳
次に、世界観の内訳です。
世界観を「現代」に設定している作品が72%で圧倒的に多かったです。
つまり、どのジャンルの作品を書くにしても「現代」を舞台に設定した方が受賞の可能性が高いということでしょう。
ぶんスクの所感
「ジャンル内訳」と「世界観内訳」の2つのデータから、異能バトルかラブコメ、もしくはファンタジーの作品で、現代を世界観のベースとした作品が受賞している傾向にあることが分かりました。
ここからは、基礎データにおける「誰が何をする話か」の部分についてぶんスクの所感をお伝えします。
結論から言うと、「主人公が事件に巻き込まれ、その結果自分の過去や自分自身の内面と向き合うことになる」という話が多かったように感じました。
特に異能バトルのジャンルでは「精神世界(夢の世界)」で戦うといった設定で2作品が受賞しています。(下図着色部分)
また、ラブコメのジャンルでは「負けヒロイン」に焦点を当てた作品や「ドスケベ催眠術師」というワードなど、「あー、そっちの発想もあったのか」的な、意外な視点から攻めるような作品が多かったように感じます。
そうした強い特殊設定を提示したうえで、主人公が自分自身と向き合うというようなストーリーラインを構築することが重要になってくるのではないでしょうか。
(にしても、「負けヒロインが多すぎる!」はアニメの出来も素晴らしすぎますね。やっぱり、A-1 Picturesの描く背景は……最高やな!)
最後にファンタジーについてですが、4作品ともそれぞれ毛色が違っており、傾向は分かりませんでした。
しかしながら、「ドリル潜航艇を操る主人公」や「デスメタルのバンドマンが召喚される」など、ありきたりでない設定をうまく料理した作品が受賞しているように思えます。
ぶんぶんスクーターの応募作
ここで、ぶんぶんスクーターが過去、小学館ライトノベル大賞へ応募した作品を紹介しましょう。
第12回小学館ライトノベル大賞一次選考落選作、「年上の同級生に愛されすぎて困ってます。」です!!
留年し続けて20歳になってしまったヒロインと無気力な主人公が織りなすドタバタラブコメ―――なんですが、残念ながら一次選考落選ということで……。
こんなものを書いたら落選するよって程度に参考にしていただければと思います。
まとめ
というわけで、今回は小学館ライトノベル大賞の分析を行ってみました。
以前は異能バトル一強でしたが、近年はラブコメとファンタジーも強いよ、というのが結論です。
また、過去4年間の大賞作品のうち、2作品が独自要素の強い恋愛系である点も気になりますね。
第16回の大賞作品、「わたしはあなたの涙になりたい」(著: 四季大雅先生)では「塩化病」という身体が塩に変わっていく病気という設定を取り入れてあります。
第18回の大賞作品、「夏に溺れる」(著:青葉寄先生)では「夏休みの間、殺したい人を交代で殺していく」という設定がありましたね。
受賞作全体の印象としては、テンプレに沿ったオーソドックスな作品ではなく、それらを踏まえたうえで独自設定を強く打ち出した作品が受賞しているように思えました。
さて、というわけで皆さんもぜひ小学館ライトノベル大賞に挑戦してみてください。
それではまた、ラノベ新人賞を受賞するその日まで。
ぶーん(ぶんスク、走り去る)。
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