結論
どうも、ラノベ作家志望者の抑止旗ベル(以下、抑止旗)です。
今回は「オーバーラップ文庫大賞」の分析および傾向と対策についてお伝えします。
(募集要項等は下記公式サイトから!)
早速結論から申し上げましょう。
オーバーラップ文庫大賞は異能設定があるファンタジーか王道ラブコメを応募しろ!!!!!
……はい。
では、その理由について、抑止旗が「オーバーラップ文庫大賞」過去4年分のデータを基に傾向を分析した結果をお伝えしましょう。
受賞作の傾向と対策
基礎データ
今回は、第7回から第10回(2019年~2022年)のオーバーラップ大賞受賞作についてデータを集めました。
それを一覧にしたのが下記の図です。
受賞作それぞれを世界観、作品の舞台、ジャンル、主人公の性別、年齢の要素で分析していったものです。
まあ、見辛いですよね。
とはいえ、このようにリストにすることで奇妙な違和感が存在することに気づくはずです。
というわけで、上記リストのうちジャンルの部分と世界観の部分にあたる要素について、データを円グラフにしてみました。
ジャンル内訳
ああっ!!!
いけません!!!!!
衝撃的な事実が明らかになってしまいました……っ!
なんと「オーバーラップ文庫大賞」、過去4年で受賞した作品のうち半数がファンタジーなんです!!!!
そしてそれに追随するようにラブコメの受賞作が多くなっています。
もう少し詳しく説明すると、過去4年間で受賞した13作品のうちファンタジーは6作品、ラブコメは4作品となっていました。
これはもう明らかですね。
察しの悪いことで有名な抑止旗でも、さすがにファンタジーが有利だと分かります。
世界観の内訳
続いて、世界観の内訳です。
はい。
現代か中世しかありません。
これではあまりにもざっくりしすぎた図になってしまっているので、「ファンタジー」ジャンルのみの世界観の内訳もご紹介しましょう。
う、うわああああああ!!!!
中世ばっかりじゃないか!!!!!
ついでにもう一つ、舞台設定の内訳データも追記しておきましょう。
なんということでしょう。
過去4年で「オーバーラップ文庫大賞」を受賞したファンタジージャンルの作品のすべてが異世界を舞台としていました。
上記の世界観内訳のデータと合わせると、オーバーラップ文庫大賞における受賞作の傾向としては、
ジャンルはファンタジー
世界観は中世
舞台は異世界
といった、いわゆるオーソドックスな異世界中世ファンタジーが受賞しやすいことが分かります。
抑止旗ベルの応募作
ここで抑止旗ベルがオーバーラップ文庫大賞へ応募したものをご紹介しましょう。
抑止旗ベルは第12回オーバーラップ文庫大賞に応募しています。
2作応募していますので、それぞれご紹介します。
「『裏切り者は必要ない』と追放されたチート錬金術師は美少女エルフと気ままな逃亡生活を送る。」
【特級錬金術師】として王国のために過酷な労働に耐え続けていた主人公が部下の暗躍で失脚し追放され、辿り着いた先で希少な種族であるエルフの少女キナと出会い、彼女を助けたことによって、どん底の人生が少しずつ好転していく。一方、クルシュを追い出した王国は彼が不在となったことで没落していくのだった―――といういわゆる「追放ざまぁ系」の異世界中世ファンタジーなのですが、残念ながら一次落ちとなってしまいました。
「神美少女に肯定されすぎて人生ヤバイ」
事故による怪我でサッカーをやめた高校生・落田秀はある日の帰り、道端に落ちていた自転車の鍵を拾う。その鍵は『神美少女』と呼ばれる才色兼備の美少女、守原しづかの持ち物だった。
鍵を拾ってあげたことをきっかけに、二人は―――!? という王道ラブコメなんですけど、残念ながら一次落ちとなってしまいました。
以上2作品の一次選考落選から言えることは、ただ一つです。
いくら受賞しやすいジャンルを選んだからと言って、内容が受賞に相応しくなければ受賞しない!!!!!
というわけで、厳しい現実を突きつけられたぶんスクなのでした(´;ω;`)。
抑止旗のこの経験が、皆さんの受賞のお役に立てば光栄です。
まとめ
というわけで、今回はオーバーラップ文庫大賞の分析を行ってみました。
異世界中世ファンタジーの一強という印象ですが、オーソドックスなラブコメもアリだよ、というのが結論です。
いずれにしても、奇を衒わない単純にクオリティの高い物語が求められているのかな、という印象でした。
さて、というわけで皆さんもぜひオーバーラップ文庫大賞に挑戦してみてください。
それではまた、ラノベ新人賞を受賞するその日まで。
ぶーん(抑止旗、走り去る)。
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