はじめに
ライトノベル新人賞に落ち続けて、正直もう心が折れかけている――今の僕がまさにそうなんですが、きっとあなたもそうですよね。
書けない、進まない、他の人がデビューしていく……そのたびに才能の無さに打ちひしがれる。その繰り返しの中で辛かったのは、「自分だけが苦しんでいるのでは?」という孤独でした。
というわけで、今回はそんな孤独を感じるあなたのために、僕が10年に及ぶ落選生活の中で感じた”ライトノベル作家志望者あるある”をご紹介したいと思います。
この“あるある”を共有することであなたの孤独を和らげるとともに、書く力が戻ってくるきっかけになれば幸いです。
この記事では、
・ライトノベル作家志望のあるある10つ
を、落選常習犯の僕がご紹介したいと思います。
ライトノベル作家志望者が抱える“あるある10選”
10数年もライトノベル作家志望者を続けていれば、同じような悩みに何度も苦しめられるものです。これらを知ることで、「自分だけじゃない」と安心し、次の行動へ進む力になればと思います。
ここでは10個の”あるある”を紹介します。
① プロット迷子になる
最初は“神展開”だと思ったのに、後半で「これどう終わらせるんだ…?」と頭を抱える。序盤だけ書いて放置した原稿は数知れません。
② キャラが全員同じ喋り方になる
気づいたらみんなボケ担当になって収拾がつかなくなったり、全員がメンヘラになったり。あれ、登場人物みんな、正体は僕なのでは……⁉
③ 設定ノートだけが分厚くなる
「本編よりも設定集の方が面白い」みたいな悲しい現象。いざ本編を書き始めると物語は進まず、設定の箇条書きみたいになってしまうパターンです。
④ 冒頭だけ異常に気合いが入る
不思議だよねー。冒頭書いちゃったら満足しちゃうんだよねー。まだまだ先は長いのにねー。やる気の不安定さが文章に出ちゃって、一次落ちの常連になってしまうケースですよね。
⑤ ネタは浮かぶのに文章が書けない
脳内に浮かぶ場面はフルHDどころか4Kくらいの精度で想像できているのに、いざ文章にしてみると白黒テレビのような解像度に。一体何が起こったんだろうと、じっと手を見る。
⑥ 締切1週間前に焦り始める
計画通りいかないんですよね。ラストで盛り上がりすぎて文字数が増え時間が足りなくなるパターン、もしくはネタが考えつかず白紙の原稿と格闘しているパターン。どっちも辛いっすよね。
⑦ SNSの「デビュー報告」で心が折れる
SNSなんかやめた方がいいっすよ、毒っすよ。昔は「これなら俺でも書けるはずなのに……」と思っていましたが、最近は「あー、こういうのが流行りなのね、うん。こういうのはちょっと書けないんだよねぇ」と思うことが増えてきました。ナンバーワンよりオンリーワンを目指したいですね。
⑧ 他作品との壁を感じる
テンプレって難しいんですよ。悪役令嬢モノとか悪役転生モノとか追放モノとか、書いてみるけどなんか違うんですよ。投稿サイトのランキングに載ってるような作品とは、見えない壁みたいなものがあるんですよ。多分、面白さの本質が分かってないからだろうなあ……。
⑨ アイデアが浮かぶのは大体お風呂か寝る前
風呂あがったらメモしとこうとか起きたら何かに書いとこうと思うんですけど、いざそうなったときにはもう忘れてるんですよね。
⑩ 自分への自信が急にゼロになる
昨日までは「天才かも」と思っていても、いざ原稿を書き始めると「もう無理」。
根拠のない自信を持たなければならない時もあります。
まとめ
当てはまるものがありましたか?
もし当てはまるものがあれば、あなたも立派なラノベ作家志望者です。
ようこそ、”沼”へ。
■おわりに
というわけでラノベ作家志望者あるあるを紹介してきましたが、この中で皆さんが共感できるものはありましたか?
知った風なことを言いますが、自分が悩んでいることと同じようなことを他人も悩んでいるものです。
たった10分でもいい。1行でもいい。
みんな悩んでいるんだということを胸に、小さくても前へ進み続ければ、応募作は必ず完成します。
”あるある”に悩む皆さん、次こそは一緒にデビューしましょう。
それではまた、ラノベ新人賞を受賞するその日まで。
パカラッパカラッ(抑止旗、走り去る)。


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