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第20回小学館ライトノベル大賞落選作を分析してみる――「後輩美少女が『私を食べて』と迫ってくるんだが。」はなぜ落ちたのか?

ライトノベル
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はじめに

どうもみなさん。馬系ラノベ作家志望者の抑止旗ベルです。

今回は、第20回小学館ライトノベル大賞(二次選考)で落選した自作ラブコメ
「後輩美少女が『私を食べて』と迫ってくるんだが。」
について、なぜ落選したのかを冷静に振り返ってみる記事です。

一次選考は突破しているので、作品そのものが致命的に悪かったわけではないだろうと思っているんですが、いや、思っているのは僕だけかもしれませんが、それはともかくとして。

今回はこの落選作がどこで評価を落としたのかを順に整理していきたいと思います。


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タイトルは過激、中身は超まじめ

攻めたタイトルと実際の内容のギャップ

まず、タイトルだけを見ると、かなり攻めたラブコメに見えます。

「私を食べて」

このフレーズから連想されるのは、

  • フェチ性
  • 性的ニュアンス
  • 倒錯した関係性

といった要素ではないでしょうか。

ところが、実際の中身はというと、

偏食の主人公が、料理上手な後輩ヒロインと出会い、
料理を通じて心身を回復し、人間関係やトラウマを癒やしていく
ほのぼの日常系ラブコメ

かなり真っ当で優しい話です。
自分で言うのも何ですが、抑止旗作品にしてはだいぶ真面目です。


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落選理由①:タイトルと中身の“売り方の不一致”

選考者の期待と実際の読後感のズレ

ここが、まず一つ目の大きなポイントです。

選考者がこのタイトルを見たとき、
おそらく次のようなものを期待します。

  • クセの強いラブコメ
  • 危うい関係性
  • フェティッシュな切り口

しかし、実際に読んでみると出てくるのは、

  • 料理
  • 癒やし
  • 優しい関係性

つまり、

タイトルで煽っているのに、中身が優しすぎる

という状態になってしまっているわけです。

これでは、
タイトル・あらすじ・本文がバラバラ

ということで、マイナスな評価を受けても仕方ないかなと思います。


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落選理由②:主人公の「欲望」が弱い

「小学館ライトノベル大賞」におけるラブコメが好む主人公像

次に気になったのが、主人公の欲望の弱さです。

小学館ライトノベル大賞で受賞したラブコメ系の作品を見ていると、

  • このヒロインと付き合いたい
  • 失いたくない
  • 独占したい

といった、感情や欲求が強い主人公が評価されやすい傾向があるようです。

過去の受賞作を見ても、
ラブコメとしての「推進力」になるフックが明確です。

(例:「負けヒロインが多すぎる!」における「負けヒロイン」というフック、「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」における「下ネタが規制されている世界」というフック)



改善されるだけの主人公になってしまった

一方、この作品の主人公はどうかというと、

  • 偏食が治る
  • 体調が良くなる
  • 人間関係が円滑になる

と、基本的に改善されていく側です。

その結果、

  • 恋愛的な焦りが薄い
  • 失う恐怖がない
  • 強い選択を迫られない

という状態になっています。

言い換えるなら、

いい話ではあるが、ラブコメとしての駆動力が足りない

これが二点目の落選要因だと考えています。


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落選理由③:緊迫感と特殊性の不足

「壊れそうな瞬間」がない

この作品では、

  • 食事で問題を解決する
  • 優しさで関係を修復する

という構造を取っています。

ただしその分、

  • 関係が決定的に壊れそうになる
  • ヒロインが去りそうになる
  • 主人公が選択を迫られる

といった、真に迫る局面がほとんどありません。

日常ほのぼの系としては成立していますが、
新人賞という場では、

「この作品でなければならない理由」

が弱くなってしまいます。

フックの弱さが致命傷になる

ライトノベルの新人賞―――特に小学館ライトノベル大賞では、

  • 設定
  • 構造
  • 関係性

のどこかに、強い特殊性が求められます。

今回はそのフックが、
タイトル以外の部分で十分に機能していなかった
というのが正直な自己評価です。


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余談:自信作ほど落ちる現象について

ちなみに今回は、
不幸体質の主人公が魔法少女と魔物の戦いに巻き込まれる
セカイ系ラブコメ
「マイナス人間は魔法少女の餌」
も同時に応募していました。

こちらは一次選考落選でした。

本当に不思議なんですが、
自信がある作品ほど落ちるんですよね。
ラノベ作家志望者あるあるです。


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まとめ

今回の落選をまとめると、

  • タイトルと中身の不一致
  • 主人公の欲望の弱さ
  • 緊迫感・特殊性の不足

この三点が大きかったと考えています。

ただし、一次選考は突破しています。
つまり「方向性を調整すれば通る可能性がある」という淡い期待を抱かせる結果となりました。

まあ、二次を突破しなかったという苦い思いを抱かせられた結果となったとも言えますけどね。

今回の分析結果を踏まえ、次の新人賞に臨むことができればと思います。

この記事が僕と同じようにラノベ作家を目指す皆さんの参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた、ラノベ新人賞を受賞するその日まで。

パカラッパカラッ(抑止旗、走り去る)。

ちなみに、応募作「後輩美少女が私を食べてと迫ってくるんだが」はこちらからご覧いただけます。落選作のサンプルと思って見ていただければ嬉しいです。

→「後輩美少女が私を食べてと迫ってくるんだが」(カクヨム)https://kakuyomu.jp/works/16818093087431334011

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